うぅ…


あ…なたは誰?
何で私になんかに笑いかけるの?
どうしてそんなに楽しそうなの?

あ、そっか、私、もう死んだんだっけ?


これでよかったんだっけ…


私の人生、物語を書いたってきっと、
2行で終わるぐらいだろう…

だだ生まれて、ただ死んだだけ…



こんなことなら、こんな嫌な感情に苛まれる
なら、神様、手だって、足だって、目だって。

体なんか、よこさなくてもよかったのに…


パチ…

目が見える、手が動く、足が上がる。

私はまだ生きてた。

『(なんで死ななかったんだろ…)』

声は相も変わらず出ないままだった…

「あぁ、マリア様、お起きになられたのですね…」

私の顔見知りが安心したような顔でこっちを
見ていた。

この人は私の執事で、バサラ。

バサラが抱いている、幼子は、私の唯一の

家族。ヘル。私の従者になる弟らしい。


「マリア様、このような真似は今後決して
なさらないでください…」

そんなの言われなくても知ってた。

ちゃんと悲しんでくれる人がいることだって…

でもこの孤独はきっと消えることなんかない

私はペンでバサラに訴える。

『(ヘルを養子としてもらってくれる人は
見つかった?)』

「わ、わたしはっ、そんなつもりないですからね!」

『(私はあなたたち二人を縛るつもりはないわ)』

「…」
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「あいつ、まだ退学してなかったんだねぇ」

「名前と一致しなさすぎてほんとウケるよね」


はぁ、学校に行けばいっつもこう。

なんで、こんなとこいかなきゃいけないのよ


「龍生の"元"お姫サマ、どう?苛められる日々は」

「ちょっとは反省した?笑笑」

後ろを振り返ると鋭い眼で私を見る、

龍生の幹部がいた。(もう名前を呼ぶほどの者でもないけど…)

「ふぇ…ぅぅぅ、マリアちゃんがこっち
睨んでくるよぉ…」

こいつは楓花というらしい。

私から龍生を奪ったんだ…
『(にらんでないけどなぁ、)』

そんなことを思いながらどうせ私はしゃべれないから彼らの声を無視して、
校舎に入った。

私の靴箱には大量の画鋲。

こんなのもう慣れっこだ。

トイレ入ってたら上から降ってくる水…

教科書なんか、学校には持ってこれない。

前はカッターで髪を切られた。

まぁ、私にとって、カツラは必需品だから、まぁ、とりあえずカッターで切られたのはカツラなんだけど…


1年前は楽しかった…

高校1年生のとき、確か、入学式を学校の
庭にある私のお気に入りの場所でサボってたら人が入ってきたんだ。

「おい…誰かいる…」

「え、ほんとだ、女の子だよ」

「美人だといいなぁ。」

『(侵入者、何人いるの…)』

「え、地味…」

誰よ今、地味って言ったの。

「お前、なんか変だなぁ。」

『(…)』

「もしかして、しゃべれないの?」

なぜか、中心にいる奴は私がしゃべれないことを人目見てわかったんだ…

だから、最初から惹かれてた。
私の痛みを少し、分かって貰えるんじゃないかって。


そして、だんだん話すようになって彼らは
龍生の幹部、総長だって知った。

「なぁ、お前さ、龍生の姫にならない?」

最初はなんで、私がって思ったし、
周りから地味とか、言われたり苛められた。