あれま、4人とも完全一致しちゃった。

「それでは、被告佐藤えりか-魔族の意向を尊重し、以後魔界での統治に尽力せよ。以上、閉廷」

私はそう告げて、王族裁判を閉廷した。

「おっし・・・・・・終わったな」

「そうね」

「みんな、お疲れ様ァ」

「お疲れ様」

「え?こ、これだけですの?」

5人で口々にそう言っている間、えりかはぽかんと口を開けていた。

「王族裁判って、あんまり堅苦しいものじゃないの。ましてや子どもだけだし」

「そうなんですの。では、これで失礼しますわ」

「あ、待ってえりか」

さっそうと帰ろうとするえりかの腕をつかむ。