「え?な、なんでそんな・・・・・・」

「悪魔は、ただ魔界で魔族と一緒に暮せばいいってことなんじゃねーの」

「そ、そんな・・・・・・」

「だから、悪魔達はこんなことを望んでない。悪魔は言ってたよ。あの方の暴走を止めてって、ね」

私が優しく伝えれば、えりかはガクンと膝から崩れ落ちた。

「わ、私達はっ・・・・・・ただ悪魔の危険を脅かす人間を・・・・・・懲らしめてやりたかっただけですわっ。自己中心的で悪魔のことなんか少しも考えずに、善良な悪魔さえも殺してしまう!」

「・・・・・・そうか」

「やっぱり」

あの魔力は、えりかの家から感じた魔力は魔族によるもの。つまり、えりかや雅人さんが悪魔に向けて守護結界を張った時の魔力だったんだ。

あんな笑顔を見せてくれる雅人さんや、優しさを持っているえりかが魔族とは考えずらかった。