「月よ、力を貸しなさい。私の作った新魔法・・・・・・Lune solitaire!」

えりかに向けて放った魔法は、月光となりえりかに衝突する。その瞬間、えりかの動きがピタッと止まった。

「・・・・・・」

えりかは、無言だった。

「ふふっ、えりか。終わり、だよ」

私の言葉は、無駄に静まり返った場内に響いた。

私が使った魔法は、孤独月っていう意味をこめている。因みにフランス語。

月は、主に太陽の光を反射して輝いているように見える。でも実際は、太陽がないと地球からは見ることが出来ないんだそう。

だから私はえりかを月に、私を太陽に見立ててこの魔法を使った。ということは-