「えりか、どーしたの?」

「・・・・・・なんでもありませんわ・・・・・・」

いやいや、気丈に振舞ってはいるけどどう見ても体調悪いでしょ。

「もしかして・・・・・・悪魔達に対しての攻撃の一部を、えりかが請け負うとかじゃないよね?」

「・・・・・・っ!」

おややぁ?その反応は当たりってこと?

「ふーん、なーるほど」

魔族の存在意義と貴族No.1を奪う理由、分かったかも。

「と、とにかく。対戦を再開しますわよ」

気を取り直して、と言ったふうにえりかは私に向き直った。