えりかは言葉を失っていた。

「まさか、王女様がいらっしゃるとは予想外でしたわ」

ふっと笑うえりか。

「でも、私の本気はこれからですわ!」

えりかは、天高く右手をあげた。何をする気だろ?

「私の名は魔族の末裔なり。今、我が名に従い命を受けよ。いでよ、悪魔達!」

って、悪魔ぁ?!こ、これって・・・・・・

「光よ、我が身を護れ。Light protection!」
慌てて唱える。これはマズイ!

バチバチバチバチッ!!!あ、外にいるの悪魔達は。

「王女、何をしてらっしゃるんですの?」

「あれ?私のことをご存知ないの?」

私はわざと不敵に笑ってみせた。この人は、知らないんだ。私が月属性を保持していることは知っていても、あのことは。