「あーあ、面倒なのが出てきちゃって。いやだぁー」

「そんな事言わないでさっさと片付けましょうよ」

「そうだよ、桜」

綺麗な少女達が5人、木が鬱蒼とおいしげっている森で話している。彼女達の前方には、この世のものとは思えない獣が群れを成している。

「ねぇ、ここで使っちゃっていい?」

「え?あー、友香。良いんじゃない?神級魔法でしょ?」

「いいよー、友香。一撃でやっちゃえ」

「じゃあお構いなくいっちゃいまーす!」

友香と呼ばれた少女が、何かをぶつぶつ呟いた。すると、獣の群れに向かって雷が落ちた。轟音が響く。

「さっすが友香!尊敬するよ〜」

「わあっ、澪やめてぇ〜」

「あー、友香。後で澪シメるから安心しな」

桜と呼ばれた少女が、澪と呼ばれる少女を指さして言う。その言葉に、澪はささっと友香から離れた。