「なっ」

その魔法陣から姿を見せたのは、黒い甲冑を纏った騎士だった。ただ、とんでもなくおっきい。5〜6mは絶対ある。

「闇騎士よ・・・・・・私を傷つけるものを全て排除しなさい」

騎士は、えりかの言葉に従う。さっきの魔法は召喚魔法。召喚された者は、召喚者と契約を結び、命令に応じて行動する。

「おわっ」

騎士が腕を思いっきり降ると、炎が風に煽られ消えた。その腕が、勢い余って桜と衝突しそうになる。

「おい、反則だろ!」

「なぜ?死なない程度の魔法だけれど」

「これがその程度かっ?!」