「でも、もう終わりですわ。子供だましは」

「え?」

えりかはハンマーを消すと、手のひらを愛梨に向けた。

「Dark ball」

その瞬間、愛梨に向かって闇の玉が発射された。

「ひっ・・・・・・!」

愛梨の顔が恐怖一色で染められる。あの魔法を使うなんて・・・・・・!

玉は愛梨を追い続ける。あの魔法は、光属性じゃないと消せない!対抗できる属性でないと!それを知って、えりかは。

あっという間に、玉は愛梨に追いつく。そして、指先が触れた。すると-

「えっ?」

指先が、黒くなった。近くで見ているからよくわかる。