「さて、戻りましょう」

えりかが私の手を引いてステージを降りた。なんか、小さい子扱いされてるよーな・・・・・・

「かなり時間が余りますわ。どうなさいます?」

どうって・・・・・・

「皆の戦いぶりを見たい、かな」

私が言うと、えりかは「優香がそういうのであれば」と言って、観客席へと繋がる階段を上がって行った。

「ま、待って」

慌てて追いかける。おいてけぼりは嫌だよぉ。

「あ・・・・・・」

やられた。観客席へ上がると、えりかの周りにパンダたちが集まって取り囲んでいた。多分、私に近づけさせないように誰かが提案したんだろう。