体育館の中は、人で溢れかえっていた。もう、すっごい人数!

「あっ、えりか様ぁ〜」

「今日もお綺麗ですね!」

「あ、あの私の名前は・・・・・・」

勝手に自己紹介している子もいるけど、えりかは全員に笑顔で対応している。さっすが貴族。

で、私に向けてはこんな言葉が。

「なにあの地味子」

「ウッザ」

「えりか様が穢れるわァ。確かに最下位オーラでてるぅ」

悪かったな、ブスで!地味子で悪かったな!あーもー、今すぐ魔法でこの体育館ぶっ飛ばしたい!

「優香、行きましょう。ここにいては危険ですわ」

えりかが私にこっそり耳打ちした。なるほど、あいつらの言葉が耳に入ったのか。

「う、うん」

えりかは私の手を掴んで歩き出す。それについてくるパンダども。えりかがその行動にうんざりしてるってこと、分かんないのかな?