「･･････か！･･･優香！いつまで寝てらっしゃいますの！」

「はにゃ？」

頭上でえりかの声が聞こえた。いつの間にか眠ってたんだ･･････。目を擦りつつ起き上がる。初めは少しクラっとしたけど、さっきよりかはマシになった。

「優香、のぼせていましたわね。メイドの1人から聞きましたわよ。雨の中校門の前で立っていらしたのでしょう？風邪をひきますわよ。それに、水分をとらないとのぼせは治りませんわ」

えりかは早口でまくし立てて私にペットボトルのオレンジジュースを差し出してきた。受け取って、キャップを外す。飲んでみると、冷たいオレンジジュースが入り込んできた。ふー、生き返るー。

「えりか、ありがとう」