「お客様〜。大丈夫ですか・・・あっ、ずぶ濡れ・・・・・・」

ミューナ学園の正門のところに着いて2分後、佐藤家の車が到着した。はい、私は見事にずぶ濡れになっておりまーす。

傘を持ってメイドさんが降車。私に傘を傾けてくれる。

「このくらい平気です!でも、お車を濡らしてしまうのでは?」

「ご安心ください。座席のシート上に薄い風の渦を張っております。ですので、雨に濡れていても乾く構造となっております」

「あ、はい」

これ考えた人すごっ!恐るべし・・・・・・

「それではお乗り下さい」

メイドさんが後部座席のドアを開けて促した。