「お父様、こちら私と組む相手の神木優香さんですわ。優香、ご挨拶をお願いできますか?」

いや、えりかに言われなくてもやるのはやるんだけどね。

「う、うん。はじめまして、神木優香と申します。一週間ほどお世話になります」

深々と頭を下げた。だって、一般の人がこんな位の高い人に会えるわけないじゃん。

「そんなに堅くならなくてもいいよ。この家の当主、佐藤雅人だ。家は広いから、自由に使ってくれ。確か、えりかの隣だったか?」

「はい。行動がしやすいようにそうお願いしているはずです」