……って、ちょっと待って。 全裸? 隣に男? ベッド? 冷静になって、ようやくその答えに行き当たった。 途端に血の気が引く。 え? あれ? それって。 いやいや、それはかなりマズいでしょう。 全裸で殿方とベッドを共にしていたということは……。 ――つまり。 私は。 「……ああああああっっ!!嘘おおおっ!!」 馬車の中で頭を抱え、私はこれほどにない絶叫をかました。