「海空!?大丈夫か!?しっかりしろ!」



御影が澪和を揺さぶるも、澪和からの返答は無かった。


近くに置いてあるバスタオルを手に取ると、御影はなるべく澪和の身体を見ないようにして、澪和の身体にタオルを巻いた。


寝室まで意識不明の澪和が歩けるはずもない。

御影はそっと澪和を抱き抱え、寝室まで運んだ。






澪和が目を覚ましたのは、御影が寝室に運んで間もなくだった。

目を開くと、心配そうな表情で澪和の顔を覗き込む御影がいた。



ガバッ



澪和は起き上がった。

そしてーーー