9月22日 12時5分


のぞき穴から外の様子を確認。



エレベータがあるほうの通路に少女はいた。



彼女のはらわたに直接顔を押し付けて、無我夢中で肉を食らっている。



扉から離れていることを確認し、一気に扉をあけて、全力で反対側の通路を駆けた。



反対側には非常階段がある。




少女は扉の音に反応し、彼女の腹から顔を引き上げて、血まみれの顔でこちらを向いた。





そして一瞬反応が遅れて、僕が逃げ出したことに気付く。




だらしなく開いていた口を閉じ、少女は待っていましたと言わんばかりにケタケタと笑い声をあげてものすごい速さで追いかけてきた。