私と君が出会ったのは一年生の秋。出会った、と言うより、話した、かな。

もうすぐ体育祭と文化祭がある時期だ。

運がいいのか悪いのか、体育祭、出る種目が、一緒になるだけではなく、文化祭でキャストをやることになった。

驚くくらいやる事がかぶって君は

「また委員長じゃん」

と言って私のおでこをつつく。

「私だってそうなりたくてなった訳じゃない」

強がって、嬉しいはずなのにそう言った。でも君は、

「俺は委員長とで良かったよ」

ってはにかむから私の心が鳴った。

体育祭、文化祭ともに良い結果は残せなかった。だからだろうか、君は悔し涙を流していた。

この時私はやっぱり君が好きだと確信した。