華は、「それが乙女ってもんよ」とお弁当を急いで食べる女の子達を窓から見下ろして言った。


「ふぅん…」


私だって、出来ることなら綺麗なお弁当を作ってたべてもらいたい。


だけど、不器用な私にはそんな事勇気がなくてとても出来ない。


私は、こうやって見てるだけで充分幸せだから。


存在なんて分かってもらえなくていいんだ。


そんなこと思っていたらチャイムがなってしまった。


廊下側の席の私は、急いで机を戻して授業の準備を始めた。