そうっと椅子を引いて葛西くんの目の前に座った。


窓から冷たい風が入り込んで葛西くんの髪が小さく揺れる。


カッコいいな…。


目の前に葛西くんがいるなんて…


なんだか信じられなかった。


ずっと見てても飽きないなぁ。


「…何?なんか顔についてる?」


わわっ…


「い、いや…あ、本とってきます…」


あぶないあぶない。


頭の上に〝?〟マークがついた葛西くんをおいて小説コーナーへ向かった。


なんでいつもここで勉強するんだろう?


部活は週に4回。平日は二日しか行ってないみたいだけど…。


というか、私何でいるの?


いて…いいのかな?


なんで呼ばれたのかな?