図書室の中に入るとすぐに葛西くんを見つけた。


今日も勉強…かぁ。


邪魔にならないように…と、ソロソロと近づいていく。


「…あ。今朝の」


ギクッ…


「は、はい…」


ど、どこにいればいいんだろう…


隣はおかしいし、向こうのテーブルは…遠いし。


「ここ、座れば?」


持っていたシャーペンで目の前の席を指した。


「失礼…します…」