―それからも…
佐藤くんは、本当に些細なことでも話しかけてくれる。
このおまじない…凄い効果だよ!!
そして、遂に6日目に差し掛かった。
「あと1日だよ!」
私は少し汚れた絆創膏を綾香に見せた。
「本当!?でも、おまじないしてから佐藤くん、朱香によく話し掛けてるじゃん!両想いの可能性高いよ!」
「えへへ…」
あと1日で…もしかしたら両想いになれるかも…?
「この際、朱香から告白しちゃいなよ!」
「こ…告白!?」
「どーせアンタたち両想いだよ!ね?」
「そうかなぁ…?」
私は授業のノートをまとめようと、筆箱からペンを取り出した。
すると…
「うわ!?インク漏れてる!!」
お陰で手はインクまみれ…
「あちゃー…洗っておいでよ」
「うん!」
私は急いで水道場へと向う。
そして、手を洗おうとした時―…