左手の薬指…って言えば当然、指輪とか嵌めたりする指だよね…
もしかしたら、両想いになれるかも?
「私…それ、やってみようかな?」
「本当に?じゃあこの雑誌貸すから試してみて!」
私は綾香から雑誌を受け取った。
そして帰宅後―…
私はさっそく、そのおまじないを試してみることにした。
「え~っと…まず左手の薬指に好きな人の名前を書く…と」
雑誌を見ながら、私は好きな人…佐藤くんのことを想い浮かべた。
そして、薬指に「佐藤 涼」と書いた。
「んで?名前を書いたところを絆創膏で隠せばいいの?」
私は絆創膏を貼った。
これで1週間剥がれなければ…恋が実るのかな…?