☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°





「あーー今日も可愛かったわぁ、佐伯ちゃん!!」




親友の声に、俺はめんどくささ全開で応える。



「うるせーな、もう聞き飽きたっつーの」



ていうか、まだ入学して2週間弱だぞ。

今日もって言う割には短すぎやしないか。


呆れる俺に構わず、親友の徹也(テツヤ)が騒ぐ。


「流石だよなぁ、通ると色んな人が振り返ってんだよ」


「俺まともに見たことないから知らねーし」



中の上くらいのこの県立高校に、入学してまだ少ししか経っていない俺達だけど。


……この学校にはちょっとした有名人がいる。