自分の席についてただ板書をしていたら、いつの間にか3限目が終わっていた。



____次の授業は私の嫌いな体育……____




でも今日は体力検査だし、見学するわけにないかないんだよなあ、はぁ。



体調酷くならなければいいけど。




「じゃあ女子は今から50m走のタイム図るから並べ〜!」


私は言われた通り並んだ。





この炎天下の中50m走……しかも熱あるのに……



最悪な日だなあ。頭がクラクラしてきたし。







「じゃー次、平岡由美と藤田葵な!いくぞ!よーい、ドン!」


私は由美ちゃんと走った。

さすがテニス部って感じで走り出した途端に差がついた。







ガンガンガンッ


頭に痛みが走ると同時に目の前が暗くなっていく。


少しスピードをゆるめて走った。

「平岡7秒29!藤田!8秒05...藤田頑張れよぉ」





「私だって真剣に走ってるんです!」

この鬼畜体育教師め。こんな先生が担任だなんて嫌でしかない。





走り終わったあと由美ちゃんが声をかけてくれる。

「葵ほんとに大丈夫なの?目が充血してるよ……」


「ゴホゴホッ。。え?あぁ、これはこの日差しのせいだよ、大丈夫!もう走ったし!」




本当は頭が痛すぎて涙が出てくる、あの謎の現象おきてるけど。




____キーン コーン カーン コーン____




授業が終わったあと先生に呼ばれた。





「お前体調悪いんか?咳してたやろ?風邪なんか?」

「ちょっと風邪ひいたみたいで...」


「は?大丈夫なんか?さては俺の授業が好きで無理したんやな?」




この教師はなに馬鹿なことを。ニヤニヤすんな。


「大丈夫ですよ。大学推薦狙ってるので皆勤にしたいんです。」


「素直か!まあいいや。無理すんなよ。」


「はい、失礼しました」





私はそそくさと体育教官室から出た。早く着替えてご飯を食べなきゃ昼休みが終わってしまうっ!!



クーラーの部屋から出た途端強い日差しが体をさす。



一気に体温があがって目の前が真っ暗になった。