教室へ向かうあ間、2人は距離を開けて歩いた。

なぜなら女子が羨望の眼差しで私を見るからだ。





こんな顔だけ最低男のどこがいいんだ!!




みんなに教えてあげたい。こいつは最低な男だということを。

倒れた私の体を米俵を担ぐかのように持つし、重かった、ずっしりしてたとデリカシーのない発言するし、寝てる私に「起きろデブ」とか言うし!!!


あっ!あと頭についてた葉っぱ気づいてたのにずっと教えてくれなくて、バカ笑いするし!!




ほんっと!








最低男です。





女子の皆さん、この人はやめた方がいいです。絶対。




「おい、お前なんでそんな後ろ歩くんだよ。」




「だってあんたの隣とか嫌だし」



「は?...ははーん、みんなから羨望の眼差しで見られると照れるんだ?」





こいつは自分の顔がいいことも学校でモテモテなのも知ってて、人を馬鹿にしてくるんだ。


「意味わからんわあ。うちはただ、あんたの隣いやなだけ。」


ゴホゴホッ...動くと体きついなあ....




「まったく、病人なんだから素直に隣歩けって。また倒れたらどーすんだ!」









吉岡くんは後ろにいた私の手を少し引いて歩き出した。





周りの先輩達はそれぞれに「ずるい」だとか「いいな」だとか「あの子誰?」と半ギレ状態....








.....そういえば吉岡くん、彼女とかいるんやろか?