隊士たちが疲弊しながらも、必死に奮い立たせていた心を打ち砕いたのは、
敵陣に掲げられた、錦の御旗だった。



『これぞ、王師の印たる錦の御旗なりっ』



「我らは賊軍になったのか……」


薩摩兵たちが次々と囃し立てる声が幕府方にも届いた瞬間、
形勢はこれまで以上にキツイものになった。










錦の御旗がはためく時、
それは私の仲間たちの未来が大きく変革を遂げた瞬間だった。