『誕生日』
今日は『君』にとって
特別な日なんだよ?
『君』は今日という日を
嫌うことなんてないんだよ?
年に一度しかない
『君』の為の日なんだ
そんな日を『君』は
幸せに過ごす権利がある
幸せに過ごす義務がある
『君』は
ご両親にとって
望まれない妊娠
だったのかも知れない
『君』は
障害があり
僕達とは少し
違うところが
あるのかも知れない
『君』は
僕達にはない
重い病を
抱えているのかも知れない
それでもいいじゃないか
それのどこがいけないの?
それだけの理由で
『君』の幸せの権利を
義務を奪うの?
そんな身勝手はないでしょ?
生まれてきただけでも
『君』は祝福される権利
義務があるんだ
だから
今日という特別な日を
一年で一番嫌いな日だなんて
言わないで欲しい
もしご両親が
『君』を祝福しなくても
もし『君』を知っている子供が
『君』を祝福しなくても
僕だけでも
『君』を祝福するよ
さぁ
笑って
『君』が生まれてきて
僕と出会ってくれて
僕は本当に幸せなんだ
『君』にも
幸せを感じて欲しい
『ハッピーバースデー』
『君』は今年もまた
成長することが出来たんだよ
また来年も
笑ってこの日を迎えようね
『生きた証』
たった一人で
『君』は悩んでいた
たった一人で
『君』は悲しんでいた
たった一人で
『君』は苦しんでいた
そして
たった一人で
『君』はある決意を固めたね
それは僕にとって
辛いことだったんだよ?
それは僕にとって
悲しいことだったんだよ?
『君』の命は
『君』のものであって
『君』だけのものじゃない
辛いことがあるなら
悲しいことがあるなら
悩んでいることがあるなら
どうして僕に
言ってくれなかったの?
どうして僕に
頼ってこなかったの?
どうしてたった一人で
旅立っちゃったの?
『君』はそれで
幸せでしたか?
『君』はそれで
満足出来ましたか?
僕には
『君』の本当の気持ちは
分からないよ?
でもね
力になることは
少なからずあると
僕は思ってたんだよ?
たった一人で
悩んでいたこと
たった一人で
悲しんでいたこと
たった一人で
苦しんでいたこと
僕は全く
知らなかったんだ
僕がもし
『君』の気持ちに
気付いていたら
もしかしたら『君』は
旅立つことは
なかったかも知れない
『君』が話してくれたら
きっと力になろうと
僕は必死になったと思う
でも
結局は気付かなくて
力にはなれなかった
『君』はこの世には
もういなくなってしまった
ねぇ
見てごらん?
『君』は一人だと
思っていたでしょ?
でも
違ったんだよ
こんなにもたくさんの人が
『君』の為に
『君』だけの為に
泣いてくれているんだよ?
『君』は決して
一人ではなかったんだ
今までもだけど
これからもだよ
今日は君が旅立ってから
三年が経ったよね
僕は毎年
この日に『君』を思い出すよ
絶対に『君』を
忘れたりなんかしない
僕が『君』が生きてきた証を
ちゃんと残していくよ
だから
もう一人で悩まないで
だから
もう一人で悲しまないで
だから
もう一人で苦しまないで
あの世では
『君』は一人にはならないよ
たくさんの仲間が
『君』を待ってるんだよ
さぁ
前を向いて
遠く離れ離れになったけど
『君』はちゃんと
この世で生きていたよ
ずっと
ずっと
『君』は僕の中で
生きた証を残し続けるんだ
人間は一人じゃないんだよ?
気付かないところで
『君』を思って
くれている人はいるんだ
それはね
この世に生きている時も
あの世に逝ってしまった時も
変わることのない事実なんだ
『君』のような
悲しい死を選ぶ子が
少しでも減るといいね
ねぇ
『君』もそう思うでしょ?
仲間がいることを
誰ひとりとして忘れないで
『育児放棄』
世界には
産みたくても
産めない命がある
世界には
産まれたくても
産まれられない命がある
世界には
生きたくても
生きられない命がある
なのに
なぜこんなに
あっさりと我が子を
見殺しにすることが
出来るの?
なんで1ヶ月も
我が子を放置
出来るの?
一ヶ月も放置したら
どんな状況になるかは
誰にでもわかるのに
命の重みを知らない人間は
親になる資格はない
子供を生んでいるんだから
命の重みを嫌でも
身に染みるはずなのに
こういう親が
世の中にいると思うと
切ない気持ちになる
子供を愛するあまりに
先生に色々と注文してくる
親がどれだけましか
子供を愛するあまりに
過保護になってしまう
親がどれだけましか
でも
甘やかすのも
良くはない
子育てって
難しいんだね
難しいからこそ
色々な悩みを親は
抱えるんだね
だからといって
あなたは一人じゃないんだよ
夫が側にいますよ
夫がいなくても
友達がいますよ
友達がいなくても
育児相談に乗ってくれる
人がいますよ
だから
もう一人で
か弱い命を抱えないで
きっと
力になッてくれる人がいるから
『入学式』
ドキドキ
ワクワク
そんな好奇心と
初めての学校で
馴染めるかな?
友達出来るかな?
そんな不安とが
入れ混じる中で行われる
入学式
なんだか
少し大きくなったみたいで
誇らしげに入場する
でも
緊張で手と足が
一緒に動いちゃった
小学校って
どんなところなのかな?
怖い先生とかいるのかな?
高学年のお兄ちゃん
お姉ちゃんは
優しくしてくれるかな?
どんな行事があるんだろう?
分からないことだらけだけど
不安でいっぱいだけど
でも僕は
前向きでいられる
だって
僕は一人じゃないもん
幼稚園からの
大親友の『君』がいるから
例え
クラスが違ったとしても
例え
他に親友が出来たとしても
一緒に遊んでくれるよね?
僕はそう信じてるよ
僕達は大親友だもん
そうだよね?
また一緒に
いられるよね?
また一緒に
いてくれるよね?
『卒業式』
長かった学校生活
六年という月日
思い返せば
沢山の思い出が
詰まっている
その思い出が
ついこの間だったかのように
鮮明に頭に浮かぶ
六年という長い月日
それなのに
こんなにも鮮明に
頭に浮かぶなんて
本当に
充実していたんだね
本当に
楽しかったんだね
本当に
大切な思い出になったんだね
でも
辛いことも
いっぱいあった
それでも
今思えば
それがあったからこそ
今の僕があるんだよね
それがあったからこそ
より思い出深くなったんだよね
だって
楽しいこと
好きなこと
面白いこと
感動すること
そんなことばかりの
学校生活だったら
一つ一つが
思い出深く感じることは
きっとないと思う
嫌なこと
辛いこと
それがあったから
楽しいこと
好きなこと
面白いこと
感動すること
これらが
より印象に残ったんだ
でも
これらはもう
感じることは出来ないんだ
もう時間は巻き戻せない
また新しい場所で
新しい思い出を
つくるしかないんだ
そして
『君』とも
今日でお別れだね
いっぱい
遊んだけど
もう
今までみたいに
遊べる機会が減るんだね
悲しい
でも
また会えるよね?
でも
また遊べるよね?
学校違うけど
僕達は大親友だもん
きっと
そうだって
信じてるから
『完敗』
僕は何も出来なかった
一生懸命練習してきた
つもりだったんだよ?
でも
僕は何も出来なかった
ぎりぎり負けた訳でも
良いプレーがあった訳でも
何か得るものがあった訳でも
何かを学んだ訳でもない
ただ
自分自身の弱さ
それだけを
思い知らされただけ
それ以上の何物でもない
悔しいという感情なんてない
ただ
自分自身が情けないだけ
何の為の時間だったんだろう?
何の為の練習だったんだろう?
何の為にやってきたんだろう?
こんな惨めな思いをするなら
こんな悲しい思いをするなら
ソフトテニスなんか
やらなきゃよかった
僕はただただ
自分を責め続けた
でも
ペアの『君』は違ったね
逆に『君』は
何だか吹っ切れてたね
一からやり直す気持ちで
練習を基礎から
やり直していたね
完敗は
自分自身を見つめ直す
とても大切な経験なんだね
僕も頑張らないと
ソフトテニスは
二人で戦うんだから
『惜敗』
なんて悔しいんだろう?
あと少しで勝てたのに
結局負けてしまった
どんなに良い試合をしても
どんなに惜しくても
どんなに嘆いても
負けは負けなんだ
もしあの時
あそこに打っていれば
もしあの時
サーブが入っていれば
もしあの時
レシーブをミスしなければ
そんな後悔だけが
僕の頭を過(よ)ぎっていく
後悔したって
結果は覆らない
僕は負けたんだ
なんであそこで
あんなコースに打ったの?
なんでサーブを
入れられなかったの?
なんでレシーブを
ミスしてしまったの?
練習では
そんなことはなかったのに
そんな僕に
『君』はこう言ったね
僕はメンタルが弱いんだって
僕は一人で戦ってるって
ソフトテニスは
二人でやるものなのに
僕は一人で抱えていた
僕は一人で戦っていた
試合中にくじけそうになったら
迷わずペアと
話すべきだったんだよね
試合中に辛くなったら
迷わずペアと
二人で戦うべきだったんだよね
惜敗は負けでも
意味のある負けだったんだね
次は二人で戦って
一緒に笑おうね
『出会い』
人はなんで
出会うのだろう?
人は別れるのが
分かっているのに
何故出会うの?
人は一人じゃ
いちゃいけないの?
独りでいたいのに
どうして
出会わなきゃ
いけないの?
僕は
独りで生きていけるんだ
そう思っている人は
間違いだよ
出会いたくない
気持ちも分かるよ
でもね
もし
『君』のお母さんと
お父さんが
出会っていなかったら?
そう
『君』は
生まれてこなかった
かも知れないんだよ
『君』が
こうして
大きくなれたのは?
そう
『君』の両親が
お金を稼いで
ご飯を食べさせて
くれたからだよね
だから
人と出会いたくない
そんな風には
思わないで
きっと
素敵な出会いが
『君』に
待っているから