「一体何が…」

「アリア、此処は慎重に行こう。今のキミではまだ手に負えない相手かもしれない」


そんなコナーとの会話も、何故か遠く感じる。
アリアは、ぎゅうっと自身の拳を握り締めて何が今の自分にとって、最善なのかを必死に考えた。


「…コナー」

「…アリア…?」

「何かが違う…此処は…きっと本当の【道】ではないわ…」

「アリア…?」


アリアは、不意になんとも言えない息苦しさを感じた。
ジリジリと胸の真ん中を焦がしていくような、息苦しさ。

泣きたくなるような、感情。
なんだろう?

この感情は?
どうして「今」こんな風になるんだろうか…。

全く意味が分からない。


「アリア…」


ぎゅう…


コナーはそんなアリアのことを抱き締める。
静かに、それでも力強く。