「アリア…」

「なぁに?コナー?」

「オレに力を貸してくれるかい?」

「…えぇ。勿論よ。私は貴方の主なんだもの」



キリッと整えられた口唇。
其処には、今まで感じてきた苦しみや悲しみが残ってはいたものの、アリアはどこまでも芯が強かった。


アリアは、傷付いたオリヴァー達の近くに行くと、其の場所に手を置いて瞳を閉じた。

だからといって彼女に、回復させる力は備わっていないのだから、どうする事も出来ないのだけれど…。