今日から僕も2年生です!

肝心なクラス替えはと言うと…。

『2-C 6番 黒木 ユリナ』

黒木さんC組か~。

僕は…。

『2-C 12番 嶋田 蒼衣』

えーー!!!!
おおおお、同じクラス!?
ど、どうしよ…嬉しすぎてやばいよー!

「よ~蒼衣~!クラスどうだった?」

彼は、僕の1番仲のいい宮田 雄也(みやた ゆうや)

「C組だよー。雄也は?」
「俺はA組ー。梨乃と一緒になった!マジ嬉しい。」

津村 梨乃(つむら りの)は、雄也の彼女で、2人はもう1年以上付き合ってる。

「良かったな!」
「おう!で?肝心の黒姫は?」
「それがなー、同じクラス!!」
「まじ!?良かったじゃん!アピールしまくれよ~!」
「やめろよ~」

アピールか~。どうすればいいんだろ…。

じゃあな、と雄也と別れてそれぞれの教室へ向かった。

教室に入ると、みんながざわざわしている。

「なぁ、黒姫同じクラスだぜ!」
「ラッキー☆俺頑張ろっかな~」
「いやー黒姫は絶対彼氏作らねぇから無理だって」

そう。彼女は大の男嫌いなんです!
どんなにイケメンな奴が告白しても、即答で「無理。」発言されるらしくて…。
学校中のイケメンがどんどん振られていくらしい…。


そんな彼女は…あー爆睡ですね。
1列目の一番後ろの席で、おやすみタイムみたいです。
さぁ!僕の席は…えっ!?黒木さんの隣…。

僕は黒木さんの隣の席に座る。

うつ伏せだから顔は見えないけど、かなり熟睡してるみたいです…。


キーンコーンカーンコーン…

バッ…!

「わっ…!」

黒木さんが勢いよく起き上がった。

ぐぁ~と大きなあくびをして、急に話しかけてきた。

「ねぇ、先生来た?」
「き、来てないよ…。」
「あそ。来たら起こして。」

と言って、黒木さんはまたうつ伏せた。

いやまた寝るんかーーい!

でもなんかドキドキしたな~。
彼女から話しかけてくれるなんて。

ガラガラ…。

「く、黒木さんっ…!先生来たよ!」
「オッケー。サンキュ。」

本当に彼女は男嫌いなのかな?
それとも僕のこと男と思ってない?

でもこれからアピールしなくちゃ!