「ん?」



「いつもの願掛けしなかったから、、、だから、、、」



「違うよ。」




「違くない!」




「叶。叶が不安なのわかってるよ。俺のことを心配だけどいつも笑って送り出してくれてるってわかってる。ちゃんとわかってるし、今朝も願掛けしようっ必死だった気持ち分かってたんだ。それでも大丈夫だっただろって言いたかったんだけど、、、うまくいかないな。」




「ばかっ!」叶は誠に抱きついた




力強く抱き止める誠は叶を、抱き締め返した




「本当は誠にずるくなってほしい。ずるしても危ない目にあわないでほしい。でき損ないの消防士だってクビになってほしい。」




「おいおい」



「でも、誠が消防士になりたいって昔から思ってた気持ちも、そのために誰より努力してたことも知ってるから、認められるのは私も嬉しい。」




「ありがとう。」「でも嬉しくない!」