「どこ?どこ怪我したの?」




「落ち着け。一回座ろ。」
誠は叶を抱き上げて診察室の椅子に座らせ目の前にしゃがんだ



「だから連絡するなって言ったのに」




「悪い悪い。でも一回は意識失ったんだし、、、」




その言葉に驚いて叶が目を見開くと誠は同僚を睨んだ



「あっまた余計な心配を、、俺、じゃあ署に戻りますんで。奥さん心配かけてすみませんでした。五十嵐明日は非番なんでごゆっくり。」




同僚が病室を出ると誠の手が叶の震える手を包み込んだ




その温かさに叶の瞳から涙が溢れる



「よかったぁ、、、生きてて。」




「落下物があって運悪く頭にあたったんだ。軽い脳震盪だったから、すぐ意識も戻ったしCTも異常なしだったよ。心配かけて悪かったな」




「、、、私のせいだ、、、」