大きなテーブルに並べられた料理は朝ごはんにしては豪華すぎて、さすが東雲家……と思わず息を呑む。
四角いテーブルをみんなで囲んでいる今、光蓮様の隣には双葉さん。
その向かい側には光蓮様に良く似た爽やかな男性と、不貞腐れたままの紅蓮がぎこちない距離感で座っている。
そしてその右隣にどことなく双葉さんの面影を感じさせる美少女と悲しいかな凡人の私。
私たちの向かい側には虎太が座っていて、私と目が合うとニコリと小さく微笑んだ。
紅蓮の近臣を務める虎太は、東雲家にいることがほとんどだってお母さんが言ってたっけ。
ってことは、毎日ここで一緒に食べてるのかな?
それにしても、私たちが揃うまで食べずに待っていてくれたのかと思うと、
遅れた元凶でもある紅蓮にフツフツと怒りが沸いてくると同時に、とてつもない申し訳なさに襲われる。
今日もお母さんが早起きして作ってくれたであろうせっかくのご飯が冷めてしまったのは、他でもない、寝坊助紅蓮のせいだ。
なんて思いながらお味噌汁に手を伸ばした瞬間、
「あの……、私ずっと蘭さんとお話してみたいと思ってたんです」
「……え?」
隣から澄んだ綺麗な声が聞こえて、思わずその手を止めて顔を上げた。
四角いテーブルをみんなで囲んでいる今、光蓮様の隣には双葉さん。
その向かい側には光蓮様に良く似た爽やかな男性と、不貞腐れたままの紅蓮がぎこちない距離感で座っている。
そしてその右隣にどことなく双葉さんの面影を感じさせる美少女と悲しいかな凡人の私。
私たちの向かい側には虎太が座っていて、私と目が合うとニコリと小さく微笑んだ。
紅蓮の近臣を務める虎太は、東雲家にいることがほとんどだってお母さんが言ってたっけ。
ってことは、毎日ここで一緒に食べてるのかな?
それにしても、私たちが揃うまで食べずに待っていてくれたのかと思うと、
遅れた元凶でもある紅蓮にフツフツと怒りが沸いてくると同時に、とてつもない申し訳なさに襲われる。
今日もお母さんが早起きして作ってくれたであろうせっかくのご飯が冷めてしまったのは、他でもない、寝坊助紅蓮のせいだ。
なんて思いながらお味噌汁に手を伸ばした瞬間、
「あの……、私ずっと蘭さんとお話してみたいと思ってたんです」
「……え?」
隣から澄んだ綺麗な声が聞こえて、思わずその手を止めて顔を上げた。