「俺は、お前を側女じゃなく、妃にしたい」
「その、妃……って、何なの?側女って言うのもあんまり良く分かってないけど」
「妃になるってことは、つまり俺の妻になるってこだ。側女はその名の通り、側にいて俺に仕える女のこと。簡単に言えば、本妻以外の妻ってとこか」
え?本妻以外の妻?
……ん?でも、妃がいたら、他に女いらなくない?
あ、あれか!
側室とか…そういう類のあれか!
何だよ、わかんないよ、カルチャーショックだよ。一夫多妻制みたいな感じなの?
無理。
私は自分が愛するただ一人にだけ愛されて、もちろん自分も100%の気持ちを捧げて、そして死んでいきたい。
「断る」
「は?」
「だって!私は紅蓮のこと全然知らないし、好きじゃないし、それに第一!そんな初めから一途に愛してもらえないポジションになんてなりたくない」
私の言葉に、小首を傾げた紅蓮は言う。
「……だから、妃になれ」
そんな紅蓮に、今度は私が小首を傾げる。
「だ、だから……愛がないじゃない」
大事なのはそこだから。
仮に私が紅蓮を好きになったとして、仮にね!仮によ!?だとしても、紅蓮は私に100%の愛をくれないわけでしょ?
ほら、無理。
「その、妃……って、何なの?側女って言うのもあんまり良く分かってないけど」
「妃になるってことは、つまり俺の妻になるってこだ。側女はその名の通り、側にいて俺に仕える女のこと。簡単に言えば、本妻以外の妻ってとこか」
え?本妻以外の妻?
……ん?でも、妃がいたら、他に女いらなくない?
あ、あれか!
側室とか…そういう類のあれか!
何だよ、わかんないよ、カルチャーショックだよ。一夫多妻制みたいな感じなの?
無理。
私は自分が愛するただ一人にだけ愛されて、もちろん自分も100%の気持ちを捧げて、そして死んでいきたい。
「断る」
「は?」
「だって!私は紅蓮のこと全然知らないし、好きじゃないし、それに第一!そんな初めから一途に愛してもらえないポジションになんてなりたくない」
私の言葉に、小首を傾げた紅蓮は言う。
「……だから、妃になれ」
そんな紅蓮に、今度は私が小首を傾げる。
「だ、だから……愛がないじゃない」
大事なのはそこだから。
仮に私が紅蓮を好きになったとして、仮にね!仮によ!?だとしても、紅蓮は私に100%の愛をくれないわけでしょ?
ほら、無理。