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光蓮様はあの後、私にも分かるようにと簡単にこの世界のこと、東雲家のこと、東里家のこと、南梨とは何なのか、そして息子である紅蓮は何に苦しんでいるのかを教えてくれた。


この地域は東州と呼ばれる、この世界ではとても大きな地区で、東雲家があるのは東州の中でも東に位置する深森と呼ばれる場所らしい。



そして、東州には東西南北それぞれに名家と呼ばれる歴史の古い家がある。


それが、

東は東雲(しののめ)


西は西風(ならい)


南は南梨(なんり)


北は北滝(きたたき)



その昔、この4つの名家が協力して東州の治安を守っていた頃、元々統制力の弱かった西と南の地域で一部治安が荒れ、争いが絶えなかった。



それを救うべく動いたのが、統制力が強く、武力では4つの名家の中でも1番強い東雲家だった。


東雲は東州の全域に東雲の隊を張り巡らせ、東州の治安改善に務めた。


これを機に、西と南では争いごとがなくなり、女や子どもたちが安心して外を歩けるようになったと、西風と北滝の当主は東雲にとても感謝した。


そして、東西南北の全ての地域を東雲家が統制し、継続して治安維持に務めることになったのだ。