「あ、えと…いい未来がありそうってことだよ。瑠斗なら部長さんとかなれそうだし」


「あ、ありがと」


杠は一瞬なにかに動揺してまた、褒めてくれた。思わずお礼を言ってしまったが杠はそういうつもりで言ったわけじゃなかったのだろう。え?とキョトン顔で首をかしげた。
俺は何にもないと首を振って何とか言葉をつなぐ。


「夢あるの?」


「あったよ。昔は。でも、もういらないかな」


「昔何になりたかったの?」