「ねぇ、リセちゃん!
この後って用事とかってあるー?」


!!!


突然、ハル先輩が顔を覗き込んできた。

「え?!特にないですけど....。」

「ボク、もうちょっとリセちゃんと遊びたいんだけど……。ダメー?」

「み、みんなで....ですよね...?」

子犬の様な瞳で見られて、あたしはしどろもどろに答えた。

「ボクと二人じゃイヤ?」

さらに瞳をウルウルさせて、あたしの顔を見つめてくるハル先輩。

「え?!二人で....ですか?!イヤでは全然ないですけど....。」

どう答えたらいいか分からず、口をパクパクさせていると、

「わーい!じゃあ、けって〜い!」

ハル先輩は、なかば強引に話を進めると再びパンケーキをもぐもぐ食べだした。

マキちゃんの方をチラリと見ると、三島くんと楽しそうに笑っていて、あたしとハル先輩の話は聞こえてないようだった。