あたしも驚きながら、三島くんとハル先輩の顔を交互に見ていると、

ハル先輩とチラッと目が合った。


あ!そうだ...!

お礼言わなきゃ!!


「あ、あの!
先日は、ありがとうございました。」

あたしはハル先輩に、ぺこりと頭を下げた。

「え?ボク何かしたー?」

首を傾げながら、キョトンとしているハル先輩。

「こないだ、廊下でミカ先輩と話してるとき......」

「あーーー!!あの時の子!!」

あたしが言いかけた瞬間、ハル先輩は急に思い出したように叫んだ。

「あの時、ミカちゃんプンプン!オコ!だったもんねー。
どうにかして助けなきゃ〜って思って!」

ハル先輩はそう言いながらあたしの顔を見ると、ニコッと可愛く微笑んだ。


あ...。やっぱり助けてくれたんだ....。


「あれ?野波、ハル先輩と顔見知り?」

不思議そうにあたしの顔を見る三島くん。

「え?!あー....。ちょっとね...。
み、三島くんこそ!先輩とはどういう関係なの?」

あたしはごまかすように、三島くんに話を振った。

「あ、オレ?オレは先輩と同中なの!
家もまぁまぁ近所で、親同士が仲いいんだよ。」

「へぇー。そうだったんだ。」

あたしとマキちゃんは、意外な接点に目を見張った。