ー数日後の放課後


あれから、セイくんがバイト先にやって来ることはなかった。

特にお互いラインで連絡を取り合うといったこともなく、無情にも時間だけが過ぎていった。

本音を言えば、少しでも期待して待っていた自分が恥ずかしい。

仲良くなったって思っていたのは、あたしだけだったのかな....。

そんなことを考えながら、教科書をカバンに詰め込んでいると

「ねぇねぇ、リセ!今から隣駅に新しくできたパンケーキ屋さん行ってみない?」

突然、横からマキちゃんが話しかけてきた。

「うん!いいよ!行こっ!」

「ほんと?!ありがとー♪」

嬉しそうなマキちゃん。


急いで下校準備をしてマキちゃんと一緒に廊下を歩いていると、向こうから三島くんが歩いてくるのが見えた。

「おーっす!マキちゃん!野波!」

「あ!アキくん!....と、えぇ?!ハル先輩?!」

急に、三島くんの後ろからひょこっと顔を出したハル先輩に驚くマキちゃん。

え?! 三島くんとハル先輩?!

この2人知り合いだったの....?!