セイくんは本当に人気者。

告白されることなんて日常茶飯事。

他校の子がしょっちゅう校門の前で待ってることだって知ってる。


「はぁ........。
あたしなんて相手にされるわけないよね...。」

ポロリと口から出てくる弱音。

「ねぇリセ?見てるだけじゃ始まりもしないし、終わりもしないよ? 」

マキちゃんは、少し寂しそうな顔をしながらそう言った。


そんなこと分かってる。

分かってるからこそ辛いんだ。


「リセさ、あたしらこのやり取りし始めてもう一年経ってるって分かってる?」

「言われなくても分かってますー。」

ぷぅっ!とほっぺたを膨らましてるあたしの横でマキちゃんはどんどん話を続けてく。

「えっと...。あんたが一目ぼれしたのが入学式の日でしょー。
今が2年ってことは......。」

「ん?マキちゃん?」

さっきまで真顔だったマキちゃんが急にニヤつき始めた。