絶対毎日来るし、逆に来ない日を見たことがない。
出勤前に1度と出勤終わりに必ずあいつはやってくる。
だからといって俺には関係の無いことだけもど。
すっかり話せるレベルには仲良くなり
嘘笑いさえ俺はうまくなるほどに慣れてきていた。
バイト終わりの五分前、同じバイト先の後輩ちゃんとお喋りをしながら待っていると
あっという間に五分が経ち、俺はバイト先を後にした。
暗い夜道を一人で歩いていると月がすごく綺麗に見える。
「今日は満月か」
ぼそっと呟けばそれに応えるように風が吹く。
その風に乗ってやってきた匂いは
「あれ、赤山くん?」
「は?」
化け物までよんでしまったというのか