「いらっしゃいませー」


「ありがとうございましたー」







俺はコンビニで働いてる19歳


赤山 藍 (あかやま あい)。

大学入学を経てもう少しで2年目の大学生活が始まろうとしてるそんな時期。





いつもの如く、あいつはやってくる。



「あのさ、45番の煙草くれる?」



45番の煙草を買っていく一人の女が。






「こちら一点で450円です」



「ん、500円からでよろしく」



「お預かりします」




颯爽と匂う臭すぎる香水の匂い。

甘いこの匂いが俺は大嫌いだ。


「50円のお返しです」


そう言って俺はお釣りをその女の手に乗せる。





「いつもありがと、赤山くん」






そう俺の名を呼ぶやつの見た目は


山姥のごとく濃いメイクに

もりもりの髪、

胸元全開のワンピースを身にまとい、

高いピンヒールを履いている。








要するに、こいつはキャバ嬢ってやつだ。