「…目を覚ませ。はやく…。」
今朝の夢の中の声がする。もしかして今朝の夢の中の続きなの…?そうだとしたら、あのことを聞かなくちゃ…!
「あ、あの!!聞きたいことあるんですけど!」
やはり目の前は霧で覆われたような感じで相手の顔は見えないけど人影はみえる。
「あなたが言ってる事って何なんですか?私が“人”にしたとか理解できないんですけど!」
声は途切れてしまった。答える気はないの?どうして…。
「いずれ分かる。“こちら”に来る時が来たらな。」
長い沈黙のあと、すこし不満げな声が聞こえたと思ったら前の人影は消えてしまっていた。