あ、そうそう。

義父さんの話ね。


僕ってさ、捨てられたじゃんか。

そんときに拾ってくれたのが義父さん。



まぁ、かなーーーーーーり特殊な教育を受けたけど。

本当感謝してるんだよ、まじで。

義父さんにもだけど、



僕を捨ててくれた親に。



僕はマフィアでいることに誇りを持ってるし、

今が幸せで楽しい。




「千桜、何にやけてるんだ?」


「んー?義父さんカッコいいなぁ~って思ってー?」


「もっと褒めてくれてもいいんだぞ?」




「もう一生褒めない。」

「悪かったって…。」


義父さんの部屋の中は広くて、
アンティークな感じの部屋。

義父さんは今、次の作戦の計画立ててる。



ザ・マフィア!!
って感じの顔してるけど、優しくて面白いんだな。


「義父さん、今度はドコ潰すの?」

「面倒臭いから、とりあえず弱いとこを
 片っ端から消そうか。」


「おー、太っ腹ー…。あれ?」


「なんか違うな。」


義父さんは僕に愛情を持って接してくれてるし、
 
僕も義父さんが好きだし。



本当の親子みたいだよね!





「千桜、そろそろ寝なさい。」

「はーい、おやすみー。」


「うん、おやすみ。」

義父さんの部屋から出て、
ギィィって音する扉を閉める。

すっごいこの音嫌いなんだよね、でもね、
この文句を義父さんに言ったらさ、


❝だってマフィアっぽいだろ。❞

って。


知らねーよ!!




まぁいっか…どうでも。






僕の部屋は、アジトに入ってすぐそこ。

白い壁に木の床。

木の本棚に、木でできた机と椅子。



あれ、木ばっかりだわ。

でもベッドは木じゃないよ。
鉄?だよ。うん。

え、鉄?



まぁいいや、鉄。つか普通のやつ。


窓はちっちゃいのついてる。

光が入ってきて眩しいくらいに明るくなるんだー。


それから、武器の保管をしている棚。

あ、これも木だね。

銃とかナイフとか。たまにピアノ線も使う。


木でできてるゆったりした空間ですな。

ベッドに潜って、ふと思い出す。


今日は…火曜日か。


明日は水曜日だ。

明日はやることなくて暇だなぁ。



明日は何をしてやろうかと考えながら、

僕はいつも通りに眠った。