「そうだけど、あんた何で知ってるのよ」


「何となく…。あ、でも私、本当に冷さんに恋愛感情なんて持ってないんで、安心してください」


どーせ、私は死ぬんだから。


恋愛なんてしない方がいい。


死ぬのが辛くなるだけだから。


「……あんたみたいな普通な女が何で冷のこと知ってるのよ。とにかく。冷に関わるな」


「わかりま─」


しつこいな、と思いながら返事をしてたら、


「愛ちゃーん!冷から鍵預かってきた!冷、遅くなるってさ」


ピンクヤンキーが私の元へ走ってきた。


まずい。


そう思ったときには遅かった。


「どういうこと?あんた冷と一緒に住んでんの?ふーん?どーせ丁度いいブスだから遊ばれてんのよ。マジウザーい」