「ちょっと愛、ホントに大丈夫?もう帰りなよ」


私が帰ったらまた練習できないじゃん…。


「大丈夫だから」


「でも……」


まだ心配そうな表情を浮かべる悠里。


「そんなに私に帰ってほしい?」


わざと、そんなことを言ってみると悠里は諦めたように笑った。


「無理しないでね」


と。


ホント、お姉ちゃんみたい。


「ありがとう…悠里…」