「ちゃんと家帰りなよ?千鶴さん、ただでさえ細いのに更に細くなっちゃうよ」


「うん…」


……今さら無理だよ…。


朝の電話で、お母さんを本当に本当に傷つけてしまった。


「……ホントに大丈夫?今の愛、相当ネクラだよ」


悠里が俯き気味の私を除き込む。


「大丈夫…」


「何があったか知らないけど、ちゃんとお母さんと仲直りしなよ?愛が暗いと私まで暗くなっちゃうよ。一昨日楽しかったこと思い出して元気になって!」


一昨日……?


あぁ…。


誕生日パーティをしたの、一昨日だったっけ。


遥か遠い昔のことのように感じる。


「一昨日……か…」


あんなに楽しかったのに……。