「あいつら、〝悩んでることあったら何でも言えよ〟って、顔合わせる度に言ってきやがったんだ。


最初はクソうざかった。


てめーらには関係ねぇよってずっと思ってたし、弱味なんか見せたくなかった。


けど、アイツらさ、俺が何回うぜぇっつっても〝話せば楽になる〟っつって引かなかったんだよ。


で、根負けして話すことにしてみたら、自分でもビックリするぐらい楽になった。


もっと早く話せば、楽になってたのに、アホらし。って、本気で思った。


抱え込んでて何の良いこともねぇのに。」


俺だって最初アイツに話すとき、言いたくねぇなって思ってた。


けど、話して損することはねぇから」