「愛がどういう道を選んでも、お母さんは怒らない。けど後悔はしてほしくないの。残りの人生、落ち込んでるだけじゃ損よ。楽しまなくちゃ。病気の体でも、楽しめることはきっとある」


「お母さん……」


あぁ。


なんでもっと早くお母さんに相談しなかったんだろう。


本音を打ち明けなかったんだろう。


たった一人の家族なのに。


お母さんは、こんなにも私を理解してくれてるのに。


私の真っ暗な道を、照らしてくれるのに。


どうして、遠慮なんかしていたんだろう。


バカだね。


ホント、バカだなぁ…。


「お母さん、ありがとう…」


そのことに気づかせてくれたのは、冷だよ。


冷が教えてくれた。


やっぱり、冷はスゴいや。